従殺格

従殺格

従殺格とは、四柱推命の従格の一つで、官星(偏官・正官)が著しく強くその官星に従う命式のことを言います。
別名「従官殺格」と言い、特に正官が多い場合は従官格とも言います。

 

必然的に極身弱となります。
正式には棄命従殺格と言い、日主としての役割を棄て、旺神(官星)に従うことで開運する運命となります。

 

命式において、官星が一番強いことが絶対条件となります。
さらに、官星が月令を得ていること、印星が無いこと、日干に根が無いことなどが条件となります。
官星の月令や印星・日干の根の有無などの条件を満たさない場合は、真の従殺格とはならず、仮の従殺格(仮従殺格)もしくは内格身弱となります。

 

従殺格は命式の通変星の全てが官星によって構成されていることが望ましいです。
また、日干は陽干より陰干であることが望ましいです。

 

命式の大部分を官星が占めますので、官星の性質がストレートに表れた性格になるでしょう。
自分を管理・制限するものに素直に従うでしょう。
社会運や仕事運に恵まれ、立身出世が期待できるでしょう。

 

礼儀正しく、ルールをきちんと守る人でしょう。
自分をコントロールすることや他人を管理することに長けているでしょう。
組織の中における上下関係や立場などに敏感でしょう。
仕事では、公務員や大企業などに適性があり、女性であれば大家族を切り盛りする母親などにも向いているでしょう。
また、女性の場合は、夫に素直に従う人が多いです。

 

命式に正官と偏官が混ざっている官殺混雑である場合は、人生の目標が変わりやすく波乱万丈な人生を送るでしょう。
男性の場合は仕事で、女性の場合は恋愛で、大きな浮き沈みを経験する傾向があります。

 

行運においては、喜神は官星・財星、忌神は印星・比劫星・食傷星となります。
極身弱の従格ですが、食傷星は官星を剋するため、例外的に食傷星が忌神となります。
印星や食傷星が巡ると破格になるため、運気の急激な低下が心配されます。

 

<従殺格の例>

2018年7月20日8時台生まれ

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