傷官格

傷官格

傷官格とは、四柱推命の普通格局(内格)の一つで、命式内で傷官が最も重要な働きをする命式のことを言います。
三合・方合などで傷官が強くなる、月支の蔵干の通変星(月支元命)が傷官となる場合などが該当します。

 

 

傷官格は基本的に身弱より身強である方が望ましいです。
身強の場合は財星が用神になり、身弱の場合は印星が用神になります。
傷官格の傷官は強い十二運を好み、衰運を嫌うでしょう。

 

身弱で傷官が大過すれば、身体が病弱になるでしょう。
しかし、命式に印綬があれば救われるでしょう。
身弱で印星がなく財星がある場合は、器用貧乏になりがちです。

 

命式全体に傷官が多く、その中に一つ印星があれば、学術的に優れた能力に恵まれるでしょう。
身強で印星が傷官より多いと、かえって良くないでしょう。

 

傷官が干合する場合は、大いに発展するでしょう。
傷官は凶星なため、剋や合によって凶意が緩和されます。
一方、刑や七冲を恐れます。

 

 

傷官が年柱にある場合は両親に関して、月柱にある場合は兄弟姉妹に関して、日柱にある場合は配偶者に関して、時柱にある場合は子供に関して、何等かの支障や問題が発生すると言われています。

 

男性の場合で傷官が多いと、子供を意味する官星を傷つけるため、子供運に恵まれないでしょう。
しかし、通関用神となる財星がある場合は、この限りではありません。

 

女性の場合で印星過多であると、子供を意味する食傷星を傷つけるため、子供運に恵まれないでしょう。
しかし、通関用神となる比劫星がある場合は、この限りではありません。

 

また、女性にとって正官は夫を意味するため、財星・印星が命式にある傷官格では、夫も子供も発展するでしょう。

 

 

傷官格の人は、頭脳明晰ですが虚栄心が強いでしょう。
同情心がありますが、恩着せがましいところもあります。

 

感受性が強く、喜怒哀楽がはっきりしているでしょう。
独特のセンスがあり、話術や弁舌に強みがあるでしょう。
表現することが上手で、洗練されたものを好みます。

 

人に束縛されることを嫌うため、自由業に向いています。
研究開発職、技術職、マスコミ関係、芸術関係、医師などに適性があるでしょう。
女性の場合は、一般的な結婚生活に向かない人もいるでしょう。

 

命式に印綬がある場合は、傷官格特有の反骨心がマイルドになるでしょう。
反対に、比劫星がある場合はより一層反骨心が強くなるでしょう。

 

喜となる行運では、これまで重ねた努力が実を結び、社会的な地位が向上するでしょう。
忌となる行運では、悩みやトラブルを抱えやすく、身体も病気がちになるでしょう。

 

 

傷官格は構成する五行によって下記の5種類に分類することができます。

木火傷官格

日干が木行で、傷官が火行となるものが該当します。
傷官格の中でも良い命式が多いでしょう。
聡明で行動力に恵まれ、容姿も整っている人が多いでしょう。
財星があることを好みます。
正官があることを喜ぶため、勤め人として適性があるでしょう。

火土傷官格

日干が火行で、傷官が土行となるものが該当します。
頭は良いですが、プライドが高く毒舌なところがあるでしょう。
命式に正官があることを嫌うため、勤め人には適性がないでしょう。
傷官が非常に強く官星がない場合は、傷官傷尽といって富命となります。

土金傷官格

日干が土行で、傷官が金行となるものが該当します。
独創性に恵まれていますが、批判精神が強いでしょう。
命式に正官があることを嫌うため、勤め人には適性がないでしょう。
傷官が非常に強く官星がない場合は、傷官傷尽といって富命となります。
また、財星があると好命となります。

金水傷官格

日干が金行で、傷官が水行となるものが該当します。
傷官格の中でも非常に良い命式が多いでしょう。
聡明で美男美女である人が多いでしょう。
金寒水冷となり、金の力が発揮されにくいため、正官(火)があることを非常に喜びます。
正官があれば貴命となり、勤め人としても大いに発展するでしょう。

水木傷官格

日干が水行で、傷官が木行となるものが該当します。
知性に優れていますが、感情的なところがあるでしょう。
若い頃に災難に遭いやすく、特に北方水運や傷官運が巡る場合は注意しましょう。
正官があることを喜ぶため、勤め人として適性があるでしょう。

 

<傷官格の例>

1993年8月18日16時台生まれ

時柱 日柱 月柱 年柱
天干
地支

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