正官格

正官格

正官格とは、四柱推命の普通格局(内格)の一つで、命式内で正官が最も重要な働きをする命式のことを言います。
三合・方合などで正官が強くなる、月支の蔵干の通変星(月支元命)が正官となる場合などが該当します。

 

 

正官は貴星であるため、正官格は基本的に良いとされています。
身強の場合は、財星運が巡ると発展するでしょう。
身弱の場合は、印星運が巡ると発展するでしょう。

 

身強の場合は、正官を助ける財星があることが望ましいです。
身強で官星が多くバランスが良いものは、身官両停(みかんりょうてい)と呼ばれ、大発展するでしょう。

 

身弱の場合は、日主を助ける比劫星や印星があることが望ましいです。
身弱で正官が強くバランスが悪いものは、身軽官重(みけいかんじゅう)と呼ばれ、貧命だと言われています。

 

正官は基本的に命式に1個だけあることが望ましいです。
しかし、月柱に正官が2個揃う場合も、吉意は強いでしょう。
正官は3個以上あると、正官過多になり凶意が生じるでしょう。

 

年柱のみに正官があり、他に正官がない命式は、若くして発展するでしょう。
時柱のみに正官があり、他に正官がない命式は、晩年に発展するでしょう。
正官は基本的に地支より天干にある方が、正官の良さを発揮しやすいでしょう。

 

 

正官格は、日主も正官もほどほどに強いことが望ましいです。
正官は日主を剋するため十二運は弱くなりがちですが、それにとらわれる必要はありません。
財星があれば正官は強められます。

 

正財がある場合は、財官双全となり、富貴の命となります。
官星運や財星運が巡ると、大発展するでしょう。

 

印綬がある場合は、財印双全となり、貴命となります。
官星運や印星運が巡ると、発展するでしょう。
しかし、印綬が多すぎると正官を漏らすのでよくありません。
なお、印綬を剋する財星があれば、問題ありません。

 

命式に、三貴星(正官、正財、印綬)がある人はとても幸運でしょう。

 

 

偏官があると官殺混雑となるため、好ましくありません。
ですので、行運で偏官が巡ることも、好ましくありません。
偏官が干合となる場合は、凶意は消えます。

 

正官が日干以外と干合することは好ましくありません。
日干を顧みなくなるからです。
ですので、行運で正官が干合となる干が巡ることも、好ましくありません。

 

傷官は正官を剋するため、傷官があることは好ましくありません。
したがって、行運で傷官が巡ることもよくありません。
凶意は傷官が正官より強ければ強いほど、大きくなるでしょう。

 

食神過多であることも好ましくありません。
食神は傷官ほどきつい剋ではありませんが、それでも多すぎるとよくありません。
なお、通関用神となる財星があれば、この限りではありません。

 

正官が強く財星が弱いのも、バランスが良くなく、発展しにくいでしょう。
財星運もしくは食傷運が巡ると、発展するでしょう。

 

 

正官は、七冲、刑、六害を嫌いますが、合があれば凶意は緩和されるでしょう。
行運で正官の地支と七冲となる地支が巡ることも、好ましくありません。

 

正官が空亡となる場合は、能力を発揮しにくいでしょう。
空亡となる支が行運で巡ると、発展するでしょう。

 

正官の十二運が墓の場合は、社会で活躍するまでに時間がかかるでしょう。
七冲となる支が巡ると、発展するでしょう。

 

正官となる干から時支を見て、十二運が死・絶となることは好ましくありません。
晩年は厳しいものになるでしょう。

 

行運で十二運の建禄が巡ると、良い運気になるでしょう。
反対に十二運の墓が巡ると、悪い運気になり、健康が心配されます。

 

 

正官に剋や傷がない人は、非常に人格的に優れた人でしょう。
正官過多や官殺混雑の人は正官の良さが幾分薄れるしょう。
三合または方合によって正官格になる人は、大らかな人柄で経営力に優れているでしょう。

 

男性にとって官星は子供を表します。
男性の場合で、正官の十二運が長生であると、素晴らしい子供に恵まれるでしょう。
反対に十二運が弱かったり、剋や傷、空亡などがあると、子供運は良くないでしょう。

 

女性にとって官星は夫を表します。
女性の場合で、官星が命式に1個かつ強ければ、夫は大いに発展するでしょう。
傷官があっても、財星または印星がある場合は、夫は発展するでしょう。
財星は通関用神となってはたらき、印星は傷官を制するからです。

 

官星過多の女性では、印星運が巡る行運で、夫が発展するでしょう。
印星は官星を漏らすからです。

 

日支が正官である女性は、素晴らしい夫に恵まれるでしょう。
他に財星があれば、より福分が強いでしょう。
しかし、正官が七冲に逢えば、吉意は損なわれます。

 

反対に、日支が傷官である女性は、結婚生活は不安定になるでしょう。
しかし、他に財星があれば、この限りではありません。

 

 

正官格の人は、優しく真面目で温厚な性格をしているでしょう。
聡明で気品があり、堅実的な考え方をするでしょう。
礼儀を重んじ、組織の規律をしっかり守るでしょう。

 

責任官が強く、自分よりも他者のために尽くすでしょう。
そのため、周囲からの信頼は厚いでしょう。

 

正官は名誉や信用を意味することから、正官格の人は勤め人として活躍することができるでしょう。
財官双全の人は大きな財を成し、財印双全の人は高い社会的地位を得るでしょう。

 

正官を示す五行による特性や適職は下表の通りです。

五行 特性 適職

清廉潔白、慈愛、管理

公務員、管理職、行政職、司法職

迅速、冷淡、多才

芸術業界、教育界、文化人

品行方正、柔和、寛容

農業、土木業、あらゆる業種

正義感、英断、金銭

財務業務、金融業界、警察官、自衛隊

智恵、浪漫、育成

水産業、自由業、商売全般

 

喜となる行運では、本領を発揮して仕事や学業で成功し、社会的な地位や名誉を得るでしょう。
忌となる行運では、努力が空回ったり、失敗から社会的信用を失ったりするでしょう。

 

<正官格の例>

1995年1月5日12時台生まれ

時柱 日柱 月柱 年柱
天干

地支