三業干支とは

三業干支とは

三業干支(さんごうかんし)とは、先祖の業(ごう)によって影響を受ける特定の干支のことを言います。
もともとは算命学の用語ですが、四柱推命においても大いに活用できます。

 

年柱、月柱、日柱に着目し、どこにあっても影響を受けるでしょう。
全部で20干支あります。

 

ここでいう先祖とは6代前までの範囲を指します。
先祖をしっかり供養することが、三業干支の凶意の緩和にもつながります。

 

不族(ふぞく)の業 「甲子」「甲辰」

結婚に問題が生じる業です。
平凡な結婚生活を目指すと障害が生じやすいでしょう。
変わった形でも割り切って結婚生活を送るとよいでしょう。
男性の場合は、自分の代で家系が最後になる場合が多いでしょう。
女性の場合は、夫の仕事運を損ない、夫の代で家系が最後になる場合が多いでしょう。

 

祇王(ぎおう)の業 「乙巳」「乙酉」

結婚に問題が生じる業で、離婚再婚を繰り返す人もいるでしょう。
波乱に満ちた結婚生活を送ることで、この業は解消されます。
その場合は、晩年は落ち着いた生活を送ることができるでしょう。
しかし、幸せな結婚生活をずっと送っていると結婚の業は解消されず、代わりに仕事に障害が生じるでしょう。

 

不信(ふしん)の業 「丙辰」「丙戌」

大事な時に信頼していた人から裏切られる業です。
親や配偶者、親戚、親友、恋人などがあてはまります。
裏切られると人間不信に陥りますが、不思議なことに運気は上がります。
逆に、自分が裏切った場合は運気が落ちますので、裏切らないようにしましょう。

 

徳攻(とくこう)の業 「丁丑」「丁未」

人に好かれすぎて依存され、逃げられなくなる業です。
周囲からおだてられると、その人に好かれたいという気持ちから、一生懸命尽くすでしょう。
しかし、心は満たされないでしょう。
相手を甘やかし続けていると、晩年にはその人から逃げられなくなるので要注意です。

 

参籠(さんろう)の業 「戊辰」「戊戌」

人生の主導権を自分で握れない業です。
人生の選択に自由がなく、しがらみが多いでしょう。
やりたくない仕事に縛られたり、離婚したいのにできなかったり、特定の思想に捉われることなどが考えられます。
しかし、自由を求めるとかえって破滅しかねないので、ある程度は諦めと妥協が大切でしょう。

 

倒柱(とうちゅう)の業 「己巳」「己酉」

実家や所属する組織を倒す業です。
例えば、家業を親から継いだ場合は、家業を潰して親を困らせるでしょう。
組織の幹部になれば、その組織を破滅させるでしょう。
女性には関係ないので、気にしなくて大丈夫です。

 

傷体(しょうたい)の業 「庚辰」「庚戌」

事故や怪我、自傷など、身体に傷がつく業です。
6代前までの先祖に不慮の死を遂げた人がいるでしょう。
しかし、自分の身体が傷つけば、不思議なことに運気は上がります。
先祖を供養することは、身体が傷つくことの代わりにもなります。

 

一人行(いちにんぎょう)の業 「辛丑」「辛未」

独身のままでいると運気が良く、結婚すると運気が悪くなる業です。
男性の場合は離婚しやすく、離婚と再婚を繰り返すたびに財運は上がっていくでしょう。
女性の場合は、結婚すると夫と死別しやすいでしょう。
また、離婚すると財運は上がりますが、再婚するとその効果は消えるでしょう。

 

不子(ふし)の業 「壬辰」「壬子」

子供の縁が薄い業です。
子供ができない、生まれても短命になりやすい、などが考えられます。
しかし、親子が密着せず、距離を置けば凶意は消えるでしょう。
例えば、養子に出す、全寮制の学校に入れる、別居する、などです。
老後は子供とは一緒に同居できないでしょう。

 

倒異(とうい)の業 「癸亥」「癸酉」

非常に強い業で、外部からきた人間を倒す業です。
具体的には、○○家に外からやってきた人間を倒します。
男性の場合は、妻や息子の妻が不幸になりやすいでしょう。
女性の場合は、夫には影響ありませんが、娘の夫が不幸になりやすいでしょう。

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