四柱推命の蔵干(ぞうかん)とは、地支に内蔵された十干のことを言います。
1つの地支には2個または3個の十干が内蔵されます。
それぞれ本気(ほんき)・中気(ちゅうき)・余気(よき)と呼び、2個しか内蔵されない場合は本気と余気のみになります。
四柱推命では、天干は天の気、地支は地の気、天地の間で生活している人間は支中(蔵干)にあると考えます。
この天・地・人の3つが揃うことによって運命を読み解くことができます。
木で例えるならば、天干は枝葉、地支は幹や根元、蔵干は根っこを表します。
いずれも木を構成する上で欠かせない重要な要素となります。
各地支の蔵干を出すには、生まれ月の節入り日から生まれた日までの日数を数え、それにより本気・中気・余気を決定します。
生まれた日が節入り日の前であるならば、一月前の節入り日を用います。
一般的に節入り日からの日数が経っていれば経っているほど、その力量が大きいと言われています。
(力量は 本気>中気>余気)
下記の月律分野蔵干表から求めます。
地支 | 余気 | 中気 | 本気 |
---|---|---|---|
子 | 壬(節入り後〜10日まで) | − | 癸(11日以降〜) |
丑 | 癸(節入り後〜9日まで) | 辛(10日〜12日まで) | 己(13日以降〜) |
寅 | 戊(節入り後〜7日まで) | 丙(8日〜14日まで) | 甲(15日以降〜) |
卯 | 甲(節入り後〜10日まで) | − | 乙(11日以降〜) |
辰 | 乙(節入り後〜9日まで) | 癸(10日〜12日まで) | 戊(13日以降〜) |
巳 | 戊(節入り後〜7日まで) | 庚(8日〜14日まで) | 丙(15日以降〜) |
午 | 丙(節入り後〜10日まで) | 己(11日〜20日まで) | 丁(21日以降〜) |
未 | 丁(節入り後〜9日まで) | 乙(10日〜12日まで) | 己(13日以降〜) |
申 | 戊(節入り後〜7日まで) | 壬(8日〜14日まで) | 庚(15日以降〜) |
酉 | 庚(節入り後〜10日まで) | − | 辛(11日以降〜) |
戌 | 辛(節入り後〜9日まで) | 丁(10日〜12日まで) | 戊(13日以降〜) |
亥 | 戊(節入り後〜7日まで) | 甲(8日〜14日まで) | 壬(15日以降〜) |
この表は流派によって多少異なります。
四柱推命の八字が同じでも、蔵干や蔵干から導き出される通変星が違うのはそのためです。