四柱推命の用神の一つに、和用神というものがあります。
特定の2つの干の組み合わせによって、調整作用を生じ、吉意を生み出します。
日干と年干など、離れた柱であっても成立します。
命式における扶抑(身強身弱のバランス)や調候(寒暖燥湿のバランス)などを良好な状態にします。
すなわち、命式の吉意を強め、凶意を緩やかにします。
たとえ命式全体が悪くても、和用神があれば救われることが多いでしょう。
和用神に関係する通変星にも良い作用が期待できでるでしょう。
行運で和用神となる干が巡る場合も、良いことが期待できるでしょう。
和用神には、丁戊、丁己、辛壬の3組があります。
戊が丁を調整する関係です。
丁は戊を生じる関係ですが、丁が弱い場合は反生となり、戊が丁を強めます。
また、丁が強い場合は戊は丁を漏らし、丁を弱めます。
己が丁を調整する関係です。
丁−戊ほどではありませんが、己にも戊と似たようなはたらきがあります。
丁が弱い場合は反生となり、己が丁を強めます。
丁が強い場合は己が丁を漏らし、丁を弱めます。
壬が辛を調整する関係です。
辛は壬を生じる関係ですが、辛が弱い場合は反生となり、壬が辛を強めます。
辛が強い場合は壬が辛を漏らし、辛を弱めます。