偏官の天星×各地星

偏官の天星×各地星

四柱推命の命式において、偏官の天星と各地星の関係について解説します。
天星は天干から出す通変星、地星は地支の蔵干から出す通変星のことを言います。

 

 

 

偏官(天星)×比肩(地星)

偏官が比肩を剋するため、妨害や干渉が多く苦しむ傾向があります。
進むべき方向性が定まらず、集中しにくいでしょう。
当初は味方だった人から、後々攻撃されることもあるでしょう。
実力はあっても、境遇に恵まれず、成功するには時間がかかるでしょう。
素直な人柄ですが、自己主張が苦手で覇気に欠ける一面があるでしょう。
マイペースな気質なため、組織の一員として働くよりも個人として働ける職場の方が向いているでしょう。

偏官(天星)×劫財(地星)

偏官が劫財を剋するため、妨害や干渉が多く苦労しやすい傾向があります。
外見上は穏やかに見えても、内には毒を秘めていることが多いでしょう。
のめり込みやすい性質があるため、何かに取り組むと人が変わったようになることがあるでしょう。
基本的に立身出世運には恵まれないため、独立できる道を目指すとよいでしょう。
感情移入しやすいため、俳優や女優など演じる職業にも向いているでしょう。
宗教やオカルトなどと深く関わる人もいるでしょう。

 

偏官(天星)×食神(地星)

食神(吉星)が偏官(凶星)を剋するため、吉意のある組み合わせでしょう。
通常偏官に見られる気の強さや破壊衝動などは抑えられ、柔和な印象になるでしょう。
しかし、粘着質なところがあり、良い意味でも悪い意味でも粘り強く取り組むでしょう。
組織に縛られることを嫌うため、独立して働く形が向いているでしょう。
芸能や芸術の世界にも適性があるでしょう。
女性の場合は、夫を尻に敷く人が多いでしょう。

偏官(天星)×傷官(地星)

傷官が偏官を剋するため、偏官の性質は弱まり、傷官の性質が強くなるでしょう。
粘着質でしつこいところがあるでしょう。
野心はあまりなく、自身の満足感を重視する個人主義でしょう。
境遇や仕事が安定せず、変化の多い人生になるでしょう。
組織内での立身出世運にはあまり恵まれないため、独立するか専門職などが向いているでしょう。
女性の場合は、男性を攻撃する性質があるため、結婚生活は穏やかではなく、離婚したり生涯独身を貫く人がいるでしょう。

 

偏官(天星)×偏財(地星)

偏財が偏官を強め、偏官的な性質を帯びるでしょう。
野心が大きく、人生を思い切り楽しもうとするでしょう。
明るく素直で親しみやすい人柄ですが、反省する姿勢はあまりないでしょう。
男性の場合は娯楽や恋愛好きで、女性の場合はそういった男性に縁があるでしょう。
命式が良い場合は、事業で成功したり、権力を手に入れることができるでしょう。
命式が悪い場合は、暴力的になったり、スキャンダルに巻き込まれたりするでしょう。

偏官(天星)×正財(地星)

正財が偏官を強め、偏官的な性質を帯びるでしょう。
基本的には財運に恵まれますが、年齢とともに気難しさが生じるでしょう。
プライドが高く、自画自賛する傾向があるため、孤立することがあるでしょう。
感性は豊かなので、自分の世界に閉じこもらず、どんどん自己表現していくとよいでしょう。
男性場合は配偶者運に恵まれますが、妻を気遣わなければせっかくの運気を活かせないでしょう。
女性の場合は晩婚の傾向がありますが、しっかりと自立することができるでしょう。

 

偏官(天星)×偏官(地星)

偏官が比和となりますが、偏官は命式の中にただ一つあることが好ましいため、このように2つ以上あると凶意が生じるでしょう。
偏官本来の思い切りの良さや頭の良さが損なわれてしまうでしょう。
エネルギーが空回りし、結果を出すのに時間がかかるでしょう。
妨害や干渉が多く、良いところまではいけても目的を達成できないことがあるでしょう。
女性の場合は、結婚運や恋愛運に影を落とし、苦労するでしょう。
さらに命式に正官がある場合は、異性関係のトラブルが多くなるでしょう。

偏官(天星)×正官(地星)

偏官と正官は比和の関係ですが、偏官と正官は相性が悪いため、凶意が生じるでしょう。
人生は思い通りにはいかず、障害が多くなるでしょう。
突発的な事故やスキャンダルによって足元をすくわれることが少なくないでしょう。
現実主義で実務能力に恵まれるため仕事はできますが、人望は得られにくいでしょう。
女性にとって正官は夫、偏官は恋人という意味があるため、異性関係のトラブルが暗示されます。
他に命式に食神があれば上述の凶意は抑えられますが、財星があれば凶意は強調されるでしょう。

 

偏官(天星)×偏印(地星)

偏官が偏印を強め、また偏印に偏官の性質が加わります。
境遇が安定しにくく、変化の多い人生を歩むでしょう。
若い頃は目的意識が弱く、成り行きに身を任せて生活するでしょう。
中年以降に強い目的意識が芽生え、価値観や生き方が大きく変わるでしょう。
組織内での立身出世運にはあまり恵まれないため、特定のスキルを習得し専門職として働くとよいでしょう。
危険な事件に巻き込まれやすいため、気を付けましょう。

偏官(天星)×印綬(地星)

偏官が印綬を強め、また印綬に偏官の性質が加わります。
基本的に強運で、人気運や仕事運にも恵まれるでしょう。
しかし、頑固で自暴自棄なところがあるため、周囲との摩擦が生じやすいでしょう。
成功しても、晩年孤独になる人が少なくありません。
健康意識が低く、病気にかかりやすいため、摂生した生活を心掛けるとよいでしょう。
命式に食傷星がある場合は、上述の問題点は軽減するでしょう。