四柱推命の命式の同じ柱における、比肩の天星と各地星の関係について解説します。
天星は天干から出す通変星、地星は地支の蔵干から出す通変星のことを言います。
比肩が比和となり、比肩本来の性質が非常に強調されます。
この組み合わせが命式にある人は、強烈な自我を持つでしょう。
集団でもひときわ目立つ存在になるでしょう。
自己顕示欲が強く、壮大なことを言う傾向がありますが、実行力が伴うため周囲に認められやすいでしょう。
自我が強い分、他者に対する思いやりが欠如する傾向があります。
女性の場合は、運気が強すぎて、恋愛や結婚で男性と衝突して苦労することがあるでしょう。
比肩と劫財は比和の関係であるため、比劫星の特性が強調されるでしょう。
年柱にあれば実力と引き立て運に恵まれ、月柱にあれば実力と勝負運に恵まれ、時柱にあれば晩年の孤独を暗示するでしょう。
負けず嫌いの努力家で、他者の意見には耳を貸さないでしょう。
意地を通すためには損をしてもいいという激しい性格をしているでしょう。
家族を傷つけることがあるので注意しましょう。
女性の場合は、個性が強く仕事での成功は期待できますが、婚期は遅れがちでしょう。
食神に比肩の性質が加わりますが、ベースは食神の性質が出るでしょう。
比肩の持つ野心や向上心が控えめになるでしょう。
自分の興味を満たすことが人生の優先事項となりますが、比肩の自立心があるため、地に足がついた生活を送ることができるでしょう。
現実的な思考とロマンチックな感性の二面性を持ち合わせているでしょう。
金運や援助運に恵まれるため、苦労することはあまりないでしょう。
傷官に比肩の性質が加わりますが、ベースは傷官の性質が出るでしょう。
傷官のプライドの高さに比肩の我の強さが加わり、気難しさが強調されるでしょう。
感受性が高く繊細であるため、困難を経験することが多いでしょう。
人生に行き詰まると破滅願望を抱くこともあるでしょう。
怪我や事故にも注意しましょう。
比肩が偏財を剋するため、偏財の性質は弱まり、比肩の性質が強くなるでしょう。
命式のバランスで、比肩が偏財をうまくコントロールできれば、お金を動かす才能に恵まれるでしょう。
また、芸術性に溢れ、その方面で成功する人もいるでしょう。
一方、比肩が偏財を剋しすぎると、自分の趣味や娯楽ばかりを追求する享楽的な生き方をするでしょう。
社会からは距離を置き自分の世界に閉じこもる傾向が出てきます。
比肩が正財を剋するため、正財の性質は弱まり、比肩の性質が強くなるでしょう。
正財が本来持っている華やかさは幾分失われるでしょう。
命式のバランスで、比肩が正財をうまくコントロールできれば、財産を堅実に築くことができるでしょう。
配偶者によって財がもたらされることもあるでしょう。
一方、比肩が正財を剋しすぎると、落着きがなく仕事ではなかなか芽が出ないでしょう。
また、他者に対する配慮が足りずにトラブルメーカーになることがあるでしょう。
偏官が比肩を剋するため、比肩の性質は弱まり、偏官の性質が強くなるでしょう。
気性が激しくなったり、人生の障害が多くなったりするでしょう。
強い自我と執念深さによって、狙ったものは手に入れられることが多いでしょう。
野心が大きすぎたり、強引な手法を取ったりすると、周囲から非難されたり、自滅することがあるでしょう。
女性の場合は、波乱が多く孤独になる暗示があります。
正官が比肩を剋するため、比肩の性質は弱まり、正官の性質が強くなるでしょう。
品行方正な正官が我の強い比肩を抑えるため、何事も発展しやすいでしょう。
真面目な性格で、向上心に恵まれるでしょう。
頭脳明晰な人が多いですが、やや細かく神経質な一面もあるでしょう。
文才に恵まれ、文筆業で活躍する人もいるでしょう。
命式に傷官がある場合は、比肩が傷官を強め、傷官が正官を傷つけるため、正官の良い面は発揮しにくいでしょう。
偏印が比肩を強め、比肩的な性質を帯びるでしょう。
我が強く、マイペースで自分のスタイルを貫こうとするため、周囲とトラブルを起こすことがたびたびあるでしょう。
比肩の独立性があるため、勤め人のような誰かに使われる環境では芽が出ないでしょう。
自営業や経営者など自分の裁量で働ける仕事が向いているでしょう。
芸術性に恵まれるため、芸術方面で身を立てる人もいるでしょう。
人生において、病気や事故で苦労することがたびたびあるでしょう。
印綬が比肩を強め、比肩的な性質を帯びるでしょう。
基本的に運が強く、自分の利益を追求して手に入れることが可能でしょう。
考え方に偏りはありますが、実務能力に恵まれているため、実業界で活躍できるでしょう。
芸能や芸術などの世界には向かないでしょう。
女性の場合は、年を取るにつれて性格のきつさが増すため、晩年の孤立には気を付けましょう。