四柱推命の通変星である「偏印」は、日主を生じる五行で陰陽が同じ干を指します。
日主を生み出すエネルギーで陰陽も同じなため、衝動性のある精神活動を表しています。
災難、不安、孤独、学問、研究、芸術、芸能、病気、別離、損害、副業、転職などの意味があり、基本的には凶星となります。
自由を好み、マイペースに人生を歩むでしょう。
好奇心が旺盛で、新しい情報に機敏に対応することができるでしょう。
感情にむらがあり気が変わりやすいですが、行動力にも優れています。
組織の中で働くより、独立して自分の裁量で自由に仕事をする方が向いているでしょう。
伝統的な芸術の才能に恵まれている人も多いでしょう。
宗教に縁が深い人もいます。
慢性病に悩まされやすいため、日常生活に運動を取り入れ体を鍛えるとよいでしょう。
また、転職や結婚の縁が普通の人より多い傾向があります。
偏印は食神を剋するため、命式に偏印と食神が並ぶことを「倒食」と言い、倒食があると運気が損われます。
女性で倒食がある場合は、出産に関するトラブルが心配されます。
偏印と官星が並び、命式のバランスが良い場合は、偏印の良い面が発展するでしょう。
偏印が強すぎる場合で、官星があると偏印の凶意を強めますが、偏財があれば剋するため凶意が抑えられます。
年柱に偏印があると、親の跡を継がなかったり、義理の親に育てられたりするでしょう。
人間関係
偏印は基本的に自分を育ててくれる人物を表します。
【母親(女性の場合)、継母(男性の場合)など】
偏印が喜神となる場合で偏印の行運が巡れば、財運が上昇し飛躍できる時期となるでしょう。
勘が冴え渡り、本能のままに行動しても良い結果が出るでしょう。
新たなステージにステップアップしていけるでしょう。
援助や引き立てをしてくれる目上の人と知り合う機会にも恵まれるでしょう。
研究、開発などのプロジェクトでも評価され周囲から認められるでしょう。
学業面でも良い成績が期待できます。
芸術や文学、宗教などと関わる機会があるでしょう。
女性の場合は、恋愛関係において素晴らしい出会いがあるでしょう。
偏印が忌神となる場合で偏印の行運が巡れば、何事も思い通りには進まず、金銭的にも苦しくなる時期でしょう。
骨折り損のくたびれ儲けとなりやすいです。
人に騙されやすくなるため、保証人になったり、うまい話に乗ることは避けましょう。
思い込みが強くなり、他者のアドバイスが耳に入りにくくなります。
違和感を覚えたら独断で進めず意識して周囲に助言を仰ぐとよいでしょう。
目上の人と揉めやすく、勤め人の場合はこの時期に転職する人もいます。
また健康を損ないやすい時期でもありますので、注意して生活を送りましょう。