四柱推命の通変星:偏官

四柱推命の通変星:偏官

四柱推命の通変星である「偏官」は、日主を剋す五行で陰陽が同じ干を指します。
日主を制限するエネルギーで陰陽も同じなため、自分にふりかかる社会的な制約を表しています。
権力、威厳、地位、活発、変化、失職、転職、障害、事故などの意味があり、基本的には凶星となります。

 

日主から数えて7番目の位置にあたるため、別名「七殺」とも呼ばれています。
通変星の中では比肩についでパワーが強い星となります。

 

 

目次

 

基本性質

正義感が強く、間違ったことは嫌いでしょう。
性格はさっぱりとしており、金銭に対する執着もあまりないでしょう。

 

義理人情に厚く、大切な人のためなら自分を犠牲にしてでも尽力するでしょう。
弱者の味方になることが多いです。

 

反骨心があり、上から押さえつけられることを嫌うため、目上の人間と対立することが多いです。
職人的な能力に恵まれており、他人と共同で何かをすることにはあまり向いていません。

 

注意力や忍耐力が足りないところがあります。
短期間に集中して取り組むことが得意で、長期戦は苦手でしょう。

 

形式的なことにはこだわらず、自分の興味のあることはとことん追究するでしょう。
頭脳明晰でエネルギッシュなため、社会で活躍する人が多いです。

 

偏官は正官があるのを嫌い、命式に両方が存在することを官殺混雑といいます。
官殺混雑になると、男性では仕事、女性では異性関係におけるトラブルが暗示されます。

 

同じ柱に偏官と偏印がある人は、旅行好きであったり、芸能界のような華やかな世界に縁があるでしょう。
偏官が四柱に2個以上並ぶ人は、社会生活における支障が少なくないでしょう。

 

女性で偏官が多い人は、晩婚になりやすかったり、再婚の縁があるでしょう。
また、子供は女児に恵まれやすいでしょう。

 

命式に、剋する食神があるか、洩らす印星があるか、偏官と干合する星があれば、上述の偏官の凶意は薄くなります。

 

人間関係
偏官は基本的に自分を制限または害する人物を表します。
【子供(男性の場合)、夫・男・愛人(女性の場合)など】

 

行運

偏官が喜神となる場合で偏官の行運が巡れば、計画通りに物事が進み、期待以上の成果が見込める時期でしょう。
サラリーマンなどの勤め人は思わぬ抜擢や出世があるでしょう。
好戦的になり、他人との競争事や訴訟にも勝つことができるでしょう。

 

権力に屈せず、自分が本当にやりたいことを追究したくなる時期でもあります。
気が済むまでとことん挑戦し、大きな収穫を得るでしょう。

 

経済的な問題とは無縁で、家庭運も良いでしょう。
女性の場合は、恋愛関係における素敵な出会いや発展が期待できるでしょう。

 

偏官が忌神となる場合で偏官の行運が巡れば、突発的なトラブルに巻き込まれかねない時期となります。
怪我や事故などには細心の注意を払って生活しましょう。

 

対人関係においても敵をつくりやすく、揉め事に発展しやすい時期でしょう。
仕事上の障害も暗示され、転職や退職を余儀なくされる人もいるでしょう。
また詐欺被害に遭う人もいます。

 

女性の場合は、恋愛関係や夫婦関係における波乱が暗示されます。
恋人や夫との喧嘩が増えたり、第三者が登場して三角関係になることもあります。