四柱推命の通変星である「食神」は、日主が生じる五行で陰陽が同じ干を指します。
日主から生み出されるエネルギーで陰陽も同じなため、直接的に受け継ぐものを表しています。
衣食住、財産、安定、部下、恋愛、健康、寿命などの意味があり、基本的には吉星となります。
慈悲深く温厚な性格ですが、積極性という点においては今一歩足りないところがあります。
楽観的な思考の持ち主で、情緒は安定しているでしょう。
多くの人と打ち解けやすい雰囲気を持っていますが、自己主張することなどは苦手でしょう。
口数が少ないため、何を考えているのか周囲に伝わりにくいです。
優柔不断で情に流されやすいため、恋愛面では二股をかけてしまう人もいるでしょう。
闘争心がないため、争いごとは苦手でしょう。
基本的にはややふくよかな体型をしている人が多いでしょう。
しかし、食神が大過する場合には痩せやすくなります。
命式で食神と財星が並んでいる人は、財運・人気運・健康運に恵まれます。
命式で食神と劫財が並んでいる人で、行運で財星が強くなる時は、ギャンブル等での勝率が高まります。
食神は、食神を剋する関係にある偏印を嫌います。
命式において、食神と偏印が並ぶことを倒食といい、運気が不安定になります。
その場合は、偏印を剋する偏財や、偏印と干合する星があることが望ましいです。
また、空亡も食神の吉意を損ないます。
命式で食神が大過する人は、自分に甘く怠惰な性質を持つでしょう。
特に女性の場合は、離婚・再婚するといったことがあるでしょう。
人間関係
食神は基本的に自分が育てる人物を表します。
【目下の人間、学生、子供(女性の場合)など】
食神が喜神となる場合で食神の行運が巡れば、物事が順調に進み、良い成果が出る時期となるでしょう。
健康面でも調子が良く、音楽や美術などの芸術を楽しむ余裕が出るでしょう。
良いアイデアが浮かびやすく、それが大きなビジネスチャンスにつながることもあります。
恋愛意欲が高まり、女性の場合は妊娠・出産しやすい時期にもなります。
食神が忌神となる場合で食神の行運が巡れば、計画がなかなか進まず不満や悩みを抱えやすい時期となるでしょう。
集中力がや体力が低下し、病気にもかかりやすくなります。
法的なトラブルにも巻き込まれやすい時期となるでしょう。
女性の場合は恋人間や夫婦間で喧嘩が増え、二人の仲に溝ができかねないでしょう。