四柱推命の通変星である「劫財」は、日主と同じ五行で陰陽が異なる干を指します。
日主と同種のエネルギーを持ちますが、日主から見ると陰にあたるため、人間の裏面の要素が強くなります。
自分本位、闘争、破壊、偏向、失敗などの意味があり、基本的には凶星となります。
頑固で厚かましいところがあり、突拍子もない行動を取ることがあります。
我儘で周囲を困らせることが多々あるでしょう。
感情的で身近な人間と口論になることが多いです。
金銭に関しては細かく損得に敏感ですが、貯蓄は苦手でしょう。
投機やギャンブルなどが好きで、大きな失敗をすることもあります。
詐欺にも遭いやすいです。
誰かに依存することはなく、自分の独断で物事を決めるでしょう。
人の意見に耳を傾けずに失敗することが多いです。
また、自分の失敗を人のせいにすることもあります。
働いていてもなかなかな報われにくいところがあります。
仕事面での浮き沈みは大きい方でしょう。
劫財が命式に多い人は再婚の縁があります。
同じ柱に劫財と羊刃があると、金銭トラブルに巻き込まれやすいと言われています。
正官は劫財を剋するため、命式に正官があれば上述の劫財の性質は緩和されます。
人間関係
劫財は基本的に自分と似た立場にある人物を表します。
【兄弟姉妹(男性の場合は姉妹、女性の場合は兄弟)、義理の兄弟姉妹、友人、同僚、ライバルなど】
劫財が喜神となる場合で劫財の行運が巡れば、今まで足踏みしていたことが急に円滑に進むようになるでしょう。
突然の収入・収穫や、意外な人物からの支援を受けることがあるでしょう。
野心が強くなり、やや焦りも感じますが、基本的には良い結果が期待できます。
学習意欲やチャレンジ精神が高まり、新しいものを積極的に吸収しようとするでしょう。
仕事の人脈は広がり、友人との仲は深まり、家庭も円満になるでしょう。
劫財が忌神となる場合で劫財の行運が巡れば、金銭面や人間関係のトラブルが起きやすくなるでしょう。
聞く耳を持たずに自分一人で突っ走って失敗しやすくなります。
他人の言うことにはなるべく耳を傾け、この時期は攻めより守りに徹するのがよいでしょう。
誰かの保証人になって借金を背負わされたり、職場の上司や部下と揉めて仕事を辞めるといったことがあるかもしれません。
我が強くなるため、夫婦間や恋人間では喧嘩が多くなるでしょう。
また、本人も家族も、病気や事故には注意しましょう。