四柱推命の通変星である「比肩」は、日主と同じ五行で陰陽が同じ干を指します。
日主と同じエネルギーを持つため、日主を強めるはたらきがあります。
自分自身を表すため、比肩自体には吉凶はありません。
我、独立、競争、衝突、不和などの意味があります。
我が強く、頑固で負けず嫌いです。
自立心が強く、他人を頼ろうとしません。
自分の力で人生を切り開くことができるでしょう。
気は強いですが、嫌味はなくさっぱりとした性格をしています。
クールな面があるため、顔は広いですが親友は多くはないでしょう。
合理的に物事を考え、過去との決別は早い方でしょう。
プライドが高すぎるところが欠点で、それゆえに人間関係や仕事などで失敗を招くことがあります。
勤め人として働くより、自営業者や経営者などに向いています。
また、金運の低下や、親や兄弟との不和が心配されます。
比肩は妻の星である正財を剋するので、命式に比肩が多い男性は妻を苦しめる傾向があります。
女性で命式の地通変星に比肩が多い人は、恋愛面でのトラブルや複数回の結婚の縁が暗示されます。
偏官は比肩を剋するため、命式に偏官があれば上述の比肩の性質は緩和されます。
人間関係
比肩は基本的に自分と同じ立場にある人物を表します。
【兄弟姉妹(男性の場合は兄弟、女性の場合は姉妹)、友人、同僚、ライバルなど】
比肩が喜神となる場合で比肩の行運が巡れば、物事が順調に発展する良い時期となるでしょう。
友人や兄弟姉妹の援助を受ける暗示もあります。
金運も向上し、仕事面でも独立したり転職したりしてステップアップできるでしょう。
比肩が忌神となる場合で比肩の行運が巡れば、人間関係のトラブルが起きやすくなるでしょう。
金銭の貸し借りや職場での地位の変動などによって、友人や同僚と揉めやすくなります。
仕事面では攻めより守りに徹する方が良いでしょう。
家庭内においても、喧嘩が絶えなくなったり、家族が病気になったりするかもしれません。
女性の場合は浮気されることもあります。