四柱推命の五行における相生の関係について解説します。
相生とは、ある一つの五行がもう一つの五行を生み出す関係のことを言います。
母親が子供を産むような関係でもあります。
生じる側はエネルギーを使うので自身の力が弱まり、このことを漏(もれ)と言います。
反対に生じられる側は力が強められるので、このことを生(せい)と言います。
木生火―木は燃えて火を生み出します。
火生土―火は物体を燃やして灰にし、灰はやがて土になります。
土生金―土の中から金属を生じます。
金生水―冷えた金属の表面に水滴が生じます。
水生木―水を与えられることによって木は成長します。
基本は上述の通りですが、例外や特殊なはたらきをする組み合わせもありますので下記で詳しく説明します。
甲は丙を生じます。
甲は丁をよく生じます。
乙は丙を少し生じ、巳午月以外では乙自身も乾いた木(燥木)となって強められます。【反生】
乙は丁を生じることはできません。
寅は巳や午を生じます。
卯は寅よりは弱いですが、巳や午を生じます。
寅と卯は火旺の未月では未の蔵干にある丁を強めます。
辰が丙巳午などによって燥の気を帯びた場合は、辰の蔵干の乙も燥となり、それによってまた巳や午も強くなります。
甲や乙は、午や巳を生じます。
寅や卯は、丙や丁を生じます。
丙は戊を強めますが、自身を漏らすことは少ないです。
丙は己の質を高め、よく吸収されます。【納火】
丁は戊を少し生じ、自身が強められます。【反生】
丁は己を生じることはできず、弱められます。【晦火】
巳や午は、辰や丑に吸収されます。【火が強い場合は納火、弱い場合は晦火】
巳や午は、戌や未をより燥土にします。
未の中の火は弱いですが、火旺の未月などでは強くなります。
丙は辰に吸収されます。【納火】
丙は丑に吸収されます。【晦火】
丙は戌や未をより燥土にします。
丁は丑に吸収されます。【晦火】
丁は辰に弱められます。
丁は戌や未に少し弱められます。
午や巳は、戊をより燥土にします。
午や巳は、己の質を高めます。
己は庚や辛を生じます。
戊は庚や辛を生じることはできません。
辰や丑は、申や酉をよく生じます。
戌や未は、申や酉を生じることができません。
己は申や酉を生じます。
戊は申や酉を生じることはできません。
辰や丑は、庚や辛を生じます。
戌や未は、庚や辛を生じることができません。
庚は壬や癸を生じます。
辛は壬を生じ、巳午月では自身も強められます。【反生】
辛は癸を生じます。
申や酉は、よく亥や子を生じ、水旺の丑月では丑の蔵干の癸も生じます。
金旺で戌が壬などによって湿の気を帯びれば、戌は蔵干の辛によって亥や子の水源となります。
庚や辛は、子や亥を生じます。
申や酉は、壬や癸を生じます。
癸は甲をよく生じます。
癸は乙を生じますが、乙はもともと湿っているため、水を多く欲しません。
壬は甲をあまり強くしませんが、甲は吸収することはできます。【納水】
壬は乙を強くできませんが、金剋木の通関にはなります。
亥は寅や卯を少し生じ、よく吸収されます。
子は寅や卯を生じます。
丑は水をよく含んでいるので、少し寅や卯を生じます。
壬は寅や卯を少し生じ、金剋木の通関となります。
癸は寅や卯を生じます。
亥は乙を生じ、金剋木の通関となります。
亥は甲を少し生じ、金剋木の通関となります。
子は甲や乙を生じます。
丑は乙を生じます。