四柱推命の五行における相剋の関係について解説します。
相剋とは、ある一つの五行がもう一つの五行を剋する(攻撃する)関係のことを言います。
剋する側はエネルギーを使うので自身の力を消耗し、このことを分(わける)と言います。
反対に剋される側は圧力をかけられた形となり、このことを剋(こく)と言います。
一方が一方を攻撃する形になりますが、実際は痛み分けとなることが多いです。
干支が陽と陽、陰と陰同士の剋を無情の剋と言い、力が強くなります。
反対に、陽と陰同士の剋を有情の剋と言い、力はそれほど強くありません。
また、陽と陰同士の剋には干合となる組み合わせがあり、干合では剋の作用が無力化します。
木剋土―木は土に侵食し、土の中の養分を奪います。
火剋金―火は金属を溶かします。
土剋水―土は堤防となって、水をせき止めます。
金剋木―金属は木を切り倒します。
水剋火―水は火を消します。
基本は上述の通りですが、例外や特殊なはたらきをする組み合わせもありますので下記で詳しく説明します。
甲は戊を剋し、痛み分けとなります。
乙は己を剋し、痛み分けとなります。
甲と己は干合し、剋の作用は無力化します。
乙は戊を剋しますが、非常に弱く無視できます。
寅と辰、寅と戌、寅と丑、寅と未、卯と辰、卯と戌、卯と丑、卯と未では、剋は起きません。
甲は辰、戌、丑、未を剋します。
乙は辰、戌、丑、未を剋しますが、非常に弱く無視できます。
寅と戊は弱い剋となります。
卯と己は弱い剋となります。
寅と己、卯と戊では、剋は起きません。
丙は庚を剋し、痛み分けとなります。
丁は辛を剋し、痛み分けとなります。
丙と辛は干合し、剋の作用は無力化します。
丁は庚を剋しますが、非常に弱く無視できます。
午と申、午と酉、巳と申、巳と酉では、剋は起きません。
丙は申や酉を剋します。
丁は酉を剋しますが、かなり弱いです。
丁は申を剋しますが、非常に弱く無視できます。
午と庚は弱い剋となります。
巳と辛は弱い剋となります。
午と辛、巳と庚では、剋は起きません。
戊は壬を剋し、痛み分けとなります。
己は癸を剋し、痛み分けとなります。
戊と癸は干合し、剋の作用は無力化します。
己は壬を剋しますが、非常に弱く無視できます。
辰(湿土)と戌(燥土)は剋の関係となり、両者相打ちでほぼ無効化します。【冲】
丑(湿土)と未(燥土)は剋の関係となり、両者相打ちでほぼ無効化します。【冲】
辰と子、辰と亥、戌と子、戌と亥、丑と子、丑と亥、未と子、未と亥、辰と未、丑と戌では、剋は起きません。
戊は子や亥を剋します。
己は子や亥を剋しますが、非常に弱く無視できます。
戌と壬は剋となり、納水します。
辰と壬は剋となり、蓄水します。
未と癸は剋となり、弱い納水になります。
丑と癸は剋となり、蓄水します。
戌と癸、辰と癸、未と壬、丑と壬では、剋は起きません。
庚は甲を剋し、痛み分けとなります。
辛は乙を剋し、痛み分けとなります。
庚と乙は干合し、剋の作用は無力化します。
辛は甲を剋しますが、非常に弱く無視できます。
申と寅は剋の関係となり、両者相打ちでほぼ無効化します。【冲】
酉と卯は剋の関係となり、両者相打ちでほぼ無効化します。【冲】
申と卯、酉と寅では、剋は起きません。
庚は寅や卯を剋します。
辛は卯を剋しますが、かなり弱いです。
辛は寅を剋しますが、非常に弱く無視できます。
申と甲は弱い剋となります。
酉と乙は弱い剋となります。
申と乙、酉と甲では、剋は起きません。
壬は丙を剋し、痛み分けとなります。
癸は丁を剋し、痛み分けとなります。
壬と丁は干合し、剋の作用は無力化します。
癸は丙を剋しますが、非常に弱く無視できます。
亥と巳は剋の関係となり、両者相打ちでほぼ無効化します。【冲】
子と午は剋の関係となり、両者相打ちでほぼ無効化します。【冲】
亥と午、子と巳では、剋は起きません。
壬は午や巳を剋します。
癸は巳を剋しますが、かなり弱いです。
癸は午を剋しますが、非常に弱く無視できます。
子と丙は弱い剋となります。
亥と丁は弱い剋となります。
子と丁、亥と丙では、剋は起きません。