丙と十干の関係

丙と十干の関係

四柱推命における丙と十干の関係について解説します。
日干丙の人が命式の他の天干から受ける影響、日干丙の人と他者との相性占い、日干丙の人の行運などを読む際の参考にしてください。

 

 

 

丙と甲

丙は太陽を表し、甲は木を表すため、丙が甲を生み出す反生作用というものが生じます。
基本的には吉の関係でしょう。
周囲の人間を助ける頼もしい人となるでしょう。
しかし、甲が多すぎて森林になると、丙の太陽で日当たりを良くすることにも限界が生じてしまいます。
大勢から寄りかかられて潰されそうになるでしょう。
また、丙が強すぎても我が強くなって周囲を困らせてしまうでしょう。

丙と乙

丙は太陽を表し、乙は草花を表すため、丙が乙を生み出す反生作用というものが生じます。
基本的には吉の関係でしょう。
周囲の人間を喜ばせる明るい人になるでしょう。
しかし、丙が強すぎると自己中心的になり、尊大なふるまいをするでしょう。
また、乙が忌神の場合は、他力本願な人に依存されやすいでしょう。

丙と丙

丙は太陽を表しますが、空に太陽は1つしかなく、丙が複数ある場合はライバルとなります。
また太陽が複数あると干ばつなどの心配も生じるので、基本的に丙が複数あるのは良くないでしょう。
夏生まれの場合は、衝突やいさかいが耐えないでしょう。
しかし、冬生まれの場合は、丙が強いことを喜ぶでしょう。
また、従格の場合は丙が複数あっても例外的に吉となります。

 

丙と丁

丙は太陽、丁は人工の炎ですから、その強さの差は歴然で丁は丙に対して無作用となります。
そして丙は丁の輝きを打ち消してしまうため、相性は良くないでしょう。
丙も丁も同じ火行ですが、協力し合わずに別行動するでしょう。
しかし、丁が喜神となる場合は、協力しあって火行のパワーを発揮するでしょう。
また、夏生まれの人は自己主張が強くなるでしょう。

丙と戊

丙は太陽を、戊は広大な硬い大地を表し、万物を育むために太陽は大地を温めるので、基本的に相性は良いでしょう。
太陽に照らされ大地に蓄えられた地下熱は、あらゆるものの源となるでしょう。
しかし、戊が忌神となる場合は、干からびた大地から砂埃が起こり、太陽の光を遮ってしまうでしょう。
また、夏生まれの人は太陽光が強すぎて土がパサパサになるので、努力しても空回りになりがちでしょう。
一方、冬生まれの人は、努力が他人から認められやすく成果が出やすいでしょう。

丙と己

己は水分を含んだ柔らかい大地ですので、太陽である丙を必要とするでしょう。
太陽の光と熱によって植物が育つ肥沃な大地となるので、基本的に相性は良いでしょう。
万物の活力となり、富をもたらすでしょう。
しかし、丙が弱すぎる場合は、太陽(丙)が大地(己)を十分に照らすことができず消耗してしまいます。
また、夏生まれ等で丙が強すぎる場合も、大地が干からび作物が育たないので好ましくありません。

 

丙と庚

庚金は丙にとって財にあたりますが、太陽の光では鋼のような金属はうまく整えることができません。
また太陽の光によって金属が劣化しかねませんので、金運や恋愛運、仕事運などに陰りが出やすいでしょう。
しかし、庚が喜神となる場合は、太陽(丙)が金塊(庚)を照らして豊かさを象徴するでしょう。
大きな財を成すことが期待できるでしょう。
また、夏生まれの場合は太陽が強すぎて庚をダメにしてしまいますが、冬生まれは庚に活力を与え喜ばれるでしょう。

丙と辛

丙と辛は干合の関係ですので、基本的に相性が良いでしょう。
丙が太陽を表すことに対して、辛は月を表します。
太陽と月の組み合わせは盤石で、目標や計画が成就しやすく、男性の場合は良縁にも恵まれるでしょう。
しかし、辛が忌神となる場合は、切り離せない関係なだけに生涯苦労がつきまとうでしょう。
財運、仕事運、家庭運などに陰りが出るでしょう。

丙と壬

壬は広い湖を表し、丙の太陽をその水面に美しく映し出し、太陽もまたその光で湖を美しく輝かせます。
お互い相乗効果がある関係でしょう。
頭脳明晰で仕事ができる人が多く、夏生まれでは特に能力に恵まれるでしょう。
しかし、壬が忌神となる場合は相乗効果にはならず、太陽の熱で湖の水を干上がらせてしまうでしょう。
能力を活かしきれない環境に身を置いてしまうでしょう。

丙と癸

癸は雨や霧を表し、丙の太陽光を暗く遮ってしまいますので、基本的に相性は良くないでしょう。
仕事面で妨害されたり邪魔が入ることが多いでしょう。
しかし、夏生まれ丙の場合は、暑すぎて雨を歓迎するでしょう。
立身出世運に恵まれたり、女性の場合は玉の輿に乗ったりするでしょう。
癸が喜神となる場合も同様です。