四柱推命の七冲

四柱推命の七冲

四柱推命の七冲とは、相対する方位にある陰陽が同じ地支同士が互いに剋し合うことを言います。
以下の6組があります。

 

七冲 性質 種類 強さ

申⇔寅

恋愛関係でトラブルが起きやすい

四長生の冲

巳⇔亥

同じトラブルを繰り返しやすい

子⇔午

男女間で争いが起きやすい

四旺の冲

卯⇔酉

夫婦間でトラブルが起きやすい

丑⇔未

兄弟や友人間で金銭トラブルが起きやすい

四墓の冲

辰⇔戌

感情の起伏が激しい

女性の場合は未亡人になりやすい

 

 

七冲は基本的に凶意があり、衝突、破壊、不和、分離、変化などを暗示します。
しかし、丑⇔未、辰⇔戌の2組(四墓の冲)は朋冲と言って同一の五行(土)同士のため凶意は弱くなります。

 

月支は命式の中で大きな割合を占めるため、月支が七冲されると凶意が大きくなると言われています。
命式内に七冲が多くあると、不義理をしやすく他人からの援助運はあまり期待できないでしょう。

 

七冲の2つの地支の力量勝負において敗れたものを冲敗と言います。
力量は命式全体の五行の力も考慮して判断します。
喜神の地支が七冲で敗れれば凶となり、喜神の地支が七冲で勝てば吉となります。

 

命式内で七冲が成立するには、原則的に二つの地支が隣接している必要があります。
例えば、月支と日支、年支と月支では成立しますが、年支と日支では成立しません。
しかし例外で、年支と時支は遥冲(ようちゅう)として成立するという考え方もあります。

 

七冲の位置によって次のような意味があります。

 

年支と月支 親との縁が薄い、実家からの独立が早い
月支と日支 夫婦関係や家族関係が不安定である
日支と時支 子供と離れやすい、晩年が不安定である

 

 

双冲

命式内で、年支と月支、日支と時支がそれぞれ七冲となる場合は、健康運が良くないと言われています。
しかし以下の3つは例外で、吉となります。

 

四墓土局

時柱 日柱 月柱 年柱
天干
地支

地支に四墓が揃った状態を四墓土局と言い、七冲にはなりません。
四墓土局がある人は、芸術や宗教の方面で財を築くことが期待できます。
女性の場合は子供に恵まれにくくなります。

 

桃花殺

時柱 日柱 月柱 年柱
天干
地支

地支に四旺が揃った状態を桃花殺と言います。
桃花殺がある人は、異性にモテて強力な開運が望めます。
恋愛トラブルには注意しましょう。

 

四長生

時柱 日柱 月柱 年柱
天干
地支

地支に四長生が揃っている人は、大きな社会的成功が期待できます。

 

七冲と通変星、特殊星

比劫星は兄弟を表すため、比劫星に七冲ができていると兄弟間で争いが起きやすいです。

 

吉星である正財、印綬が互いに七冲になると、妻と姑が仲違いしやすいです。

 

羊刃がある命式において、行運で飛刃となる地支が巡ると、「羊刃の冲」といって災いに遭いやすくなります。

 

亡神、劫殺を作っている地支が七冲となり、他にも囚獄などがあると、刑事事件などを起こしやすいです。

 

亡神、劫殺と七冲が同じ柱にあれば、社会でトラブルに遭いやすいです。
さらに十二運が死や絶であると健康面を損ないやすくなります。

 

七冲の解消

七冲に支合、三合、方合、空亡などが重なれば七冲は解かれて無効となります。

 

合冲が解かれる例

日柱 月柱 年柱
天干
地支

 

年支と月支の「子−午」は七冲の関係ですが、月支と日支の「午−未」は支合の関係となります。
七冲と支合は重なることでどちらの働きも打ち消しあいます。

 

優先順位

命式内に七冲となる組み合わせが複数ある場合は、以下の優先順位となります。

日支と月支 > 日支と時支 > 年支と月支

 

行運によって七冲が形成される場合は、以下の優先順位で七冲となります。

年支 > 月支 > 日支 > 時支

 

命式内にある七冲を内冲、行運によってできる七冲を外冲と言います。
基本的に外冲の方が凶意が強くなります。