庚と季節生まれ

庚と季節生まれ

四柱推命において、日干庚の各季節生まれについて解説します。

 

 

 

春生まれ(月支が寅、卯、辰)

寅月生まれの場合は、まだ寒い季節なので固さが残り、頑固な性質があるでしょう。
命式に未・戌などの蔵干があれば、柔軟性が出てくるでしょう。
卯月・辰月生まれの場合は、現状に満足できず先のことばかり考えてしまうでしょう。
仕事や住居を転々とすることもあるでしょう。

春はまだ寒さが残っているので、基本的に火が大吉です。
金の比肩があることも吉です。
土の補強も心強いので吉です。
水があると余計冷えてしまうので大凶です。
木は財星ですが金が強すぎると金の気の漏れるので良くありません。

 

夏生まれ(月支が巳、午、未)

夏の暑さによって鋼は伸びきってしまうので、冷やすための水が必要となります。
身強でも身弱でも喜神は金・水となり、忌神は木・火・土となります。
命式に壬・癸・亥・子・丑があれば、頭の回転が早く、次々と斬新なアイデアを思いつくでしょう。
周囲の人を笑わせ、大切にするでしょう。

金が弱り切る季節なので、金の十二運が死絶であったり、行運で死絶になるのは大凶です。
火が多いと金が弱る原因となるので凶です。
木は火を生じるので凶ですが、財運としては働きます。
水は火を鎮めるので吉です。
金の比肩があることも吉です。
土が多いと金が埋没するので土は薄いことが望ましいです。

 

秋生まれ(月支が申、酉、戌)

秋は金が最も強くなる季節なので、庚の鋭さもより一層増すでしょう。
気性が激しく勝気でストレートな物言いをする人が多いでしょう。
休みなく動き、目標として定めたことは何としてでも達成するでしょう。
他人と協調することは苦手でストレスを感じやすいでしょう。

金が最強の季節なので、火によって鍛錬されることが好ましく、火が大吉となります。
水は金を漏らして弱めるので吉です。水があると発展するでしょう。
木があるのも吉で、財の運用によって成功するでしょう。
土が多いと金を強めてしまうので凶です。
金の比和があるとより一層金が強くなるので大凶です。災厄の恐れがあるでしょう。

 

冬生まれ(月支が亥、子、丑)

寒い冬では鋼は縮んでしまうので、暖められることを喜ぶでしょう。
身強でも身弱でも喜神は木・火・土となり、忌神は金・水となります。
頭の回転が速く話術も巧みですが、自己主張が強く短気なところがあるでしょう。
命式に丙・丁・巳・午・未があれば、節度があり他人と協調しながら物事に取り組むことができるでしょう。

金寒水冷の季節なので、そっけなく冷たい印象の人が多いでしょう。
木が多いと金が負けるので、木が多いのは凶です。
水が強いとさらに金が冷やされるので大凶です。
土は水を抑えて金を保護するので吉です。
火があると金が暖められるので吉です。
火と土の両方があると接続の生となって金を生むのでなお一層良いでしょう。
金の比肩があることは吉で、火や土とともにあるとさらに効果的でしょう。