甲と季節生まれ

甲と季節生まれ

四柱推命において、日干甲の各季節生まれについて解説します。

 

 

 

春生まれ(月支が寅、卯、辰)

甲の気が強いので、我が強い人が多いでしょう。
女性の場合は家庭運に影を落とすことがあります。
物事をとことん追及する気質があるので、特定の分野で頭角を現すでしょう。
一見無口ですが、話し始めると非常に饒舌でしょう。
周囲に人が集まってきやすいですが、他人に気を遣うのが苦手なので一人で行動することも厭わないでしょう。

春はまだ寒さが残っているので、暖めてくれる火を重宝するでしょう。
卯、辰月生まれの場合は、木が成育するために水も必要になるでしょう。
土が多すぎると育ちにくいので少なめが良いでしょう。
金が多いと剋されるため良くないですが、木行が多い場合はこの限りではありません。

 

夏生まれ(月支が巳、午、未)

頭の回転が速く、トークスキルが高い人が多いでしょう。
芸術的な才能に恵まれ、読書や音楽を楽しむだけにとどまらず、自ら創作する人もいるでしょう。
子供時代は病気がちや部屋にこもりがちだったことが珍しくないでしょう。
マイペースですが飽きっぽく短気なところもあるので、自分の好きなことに取り組むと長く続けることができるでしょう。

暑い季節ですので、基本的に水が最良、火が最悪となります。
土は少なめの方が木が育ちやすいでしょう。
金が全くないと木を伐採できないので、多すぎるのも良くないですが、ほどほどにあるのが良いでしょう。
巳、午月生まれの場合は、水・金が喜神、火・土・木が忌神となります。
未月の場合は、月支を除き命式に丙・丁・巳・午・未が2つ以上ある時に、水・金が喜神、火・土・木が忌神となります。

 

秋生まれ(月支が申、酉、戌)

器用でさまざまな能力に優れているでしょう。
リーダーシップや協調性にも恵まれているので、他者との共同作業はうまくいくでしょう。
向上心が強いので良い運が巡れば大きく飛躍できますが、そうでなければ埋もれてしまうことも多いでしょう。
家庭面では理想が高すぎるため、結婚に縁がなかったり晩婚になることがあるでしょう。

基本的に土は少なめが好ましいでしょう。
申月生まれの場合は、まだ暖かいので水や土を喜ぶでしょう。
酉月生まれの場合は、木が充実するので、伐採のために金を喜ぶでしょう。
戌月生まれの場合は、やや寒くなってくるので火を喜び、水が多いことを嫌うでしょう。
身強で命式に丙・丁・巳・午がある場合は、自分の道を貫けば成功するでしょう。
身弱で命式に壬・癸・亥・子が2つ以上ある場合は、人の支援を受けて成功するでしょう。

 

冬生まれ(月支が亥、子、丑)

寒い季節は大木でも葉を落として静かに耐えるしかありません。
自由闊達な甲本来の良い面が表れにくく、優柔不断で消極的なところが出てくるでしょう。
後先を考えず思いつきで行動したり、口が軽く余計なことを言って失敗することがあるでしょう。

寒い季節なので、火を重宝するでしょう。
木のエネルギーが根っこに集まるので、土を喜ぶでしょう。
水が多すぎると根が腐るので良くないでしょう。
基本的に、木・火・土が喜神、水・金が忌神となります。
命式に丙・丁・巳・午・未がある場合は、人の支援を受けて成功するでしょう。