四柱推命における寒い命式ついて解説します。
寒命(かんめい)とも呼ばれます。
11月(亥月)・12月(子月)・1月(丑月)の冬生まれで、丙がなく癸が強い命式のことを言います。
特徴は下表の通りです。
| 性格 | 冷静、冷酷、風変わり |
|---|---|
| 価値観 | 一般とは異なる発想を抱く、驚くような行動を取る、自分の殻に閉じこもる |
| 健康運 | 体は丈夫ではなく不調が多い、怪我や事故に遭いやすい |
| 家庭運 | 家族と不和になりやすい、成育環境に恵まれない |
| 子供運 | 子供ができにくい、授かっても子供による苦労が多い |
寒い命式を苦手とする干は、甲・乙・戊・己・庚・辛となります。
中でも庚・辛は命式に火の根がないと金寒冷水となり、美男美女ながらも冷酷な人間になりやすいです。
寒い命式であっても格局が成立したり、行運で喜神が巡れば、人生は大きく成功するでしょう。
しかしその場合でも、外面は幸せそうに見えても内面では別の悩みを抱えるといったことになりやすいでしょう。
命式に、丁・寅・巳・午・未・戌があれば凶意は幾分緩和されるでしょう。
なお、日干が壬・癸である場合は、自身が水となるため寒を恐れません。
流れる水のように自由自在に人生を楽しむことができるでしょう。
大河の流れのごとく、降りしきる雨のごとく、周囲が止めることのできないマイペースさを持つでしょう。
しかし、癸が通根して壬とともにあり、水行が強すぎる場合などは、冲天奔地(ちゅうてんほんち)となり、大洪水となって周囲に災いをもたらす恐れがあります。