偏財格

偏財格

偏財格とは、四柱推命の普通格局(内格)の一つで、命式内で偏財が最も重要な働きをする命式のことを言います。
三合・方合などで偏財が強くなる、月支の蔵干の通変星(月支元命)が偏財となる場合などが該当します。

 

 

偏財格は基本的に身弱より身強である方が望ましいです。
しかし、身強すぎることも喜びません。
命式に比劫星が多いと、兄弟姉妹や他人から財産を奪われやすくなるでしょう。

 

身強の偏財格では、官星(特に正官)があることが望ましいです。
官星は偏財の敵である比肩を剋するからです。
官星のない身強の偏財格は、大きくは発展しにくいでしょう。

 

一方、身弱の偏財格では、官星があるのは望ましくありません。
日主を弱め、財を制することがきなくなるからです。

 

身弱の偏財過多は好命ではありません。
富家の貧人となり、資産があっても自由になるお金が少なくなるでしょう。
しかし、比劫運や印星運が巡ると発展するでしょう。

 

偏財が強い身強の偏財格で、財星運が巡ると、大きな財を得ることができるでしょう。
身強の偏財格は生まれながらに優秀なビジネスマンでしょう。

 

 

偏財は吉星ですから、基本的に剋や七冲に逢うことを嫌います。
しかし、偏財が墓庫にある場合は、剋や七冲によって墓庫が開くため喜びます。
墓庫とは、地支が丑・辰・未・戌のいずれかであることを指します。

 

また、偏財は空亡を非常に嫌います。
墓庫を開く場合を除いて、偏財が剋・七冲・空亡に逢う場合は、人格に問題が生じやすいでしょう。

 

偏財格の偏財は、長生、建禄、帝旺、墓の十二運を喜びます。
偏財の十二運が長生、建禄、帝旺であるか、特殊星の貴人と同じ柱にあれば、父親は健康で頼りになるでしょう。
反対に、偏財の十二運が死、墓、絶であるか、空亡に逢えば、父親の健康運は悪く庇護を受けにくいでしょう。

 

偏財が干合となることは、好ましいことです。
偏財が活発になるからです。

 

 

身強の偏財格の場合、年柱に比肩があることは良くないでしょう。
父親を剋するからです。
一方、身弱の偏財格の場合では、年柱に比肩があるのは問題ありません。

 

偏財と比肩は同じ柱にあることを嫌います。
もし同じ柱にあると、父親に不幸が多いでしょう。

 

月干の通変星が財星であれば、福分が一層強くなるでしょう。
財星が弱く、時柱に比肩がある場合は、晩年の生活が困窮する暗示となります。

 

命式に偏財と正財が混在することを財星混雑と言います。
男性で財星混雑となる場合は、恋愛関係で問題を起こしやすいでしょう。
日支に強い偏財がある女性は、財産のある男性と結婚する傾向があります。

 

 

偏財格の人は、義理人情に厚く、面倒見がよいでしょう。
フットーワークが軽く、さまざまな場に顔を出し、多くの人と交流するでしょう。
相手の立場で物事を考えることができるため、人から好かれるでしょう。

 

金銭に対する執着は弱いため、気前よくお金を使うでしょう。
たくさん稼いで、たくさんお金を使うタイプでしょう。

 

精神面よりも物質面を重視するでしょう。
物質的に恵まれた生活を送り、食欲は旺盛でしょう。

 

やや大げさな物言いをする傾向がありますが、明るくサービス精神が旺盛でしょう。
仕事では、営業職、サービス業、金融業界、貿易関係、芸能関係などに適性があるでしょう。
また、八方美人なところがあり、異性から言い寄られることが多いでしょう。

 

喜となる行運では、仕事や社会生活が発展し、大きな収入を得ることができるでしょう。
忌となる行運では、出費が多く、健康を悪化させたり、人間関係のトラブルに巻き込まれるでしょう。

 

<偏財格の例>

2001年6月21日12時台生まれ

時柱 日柱 月柱 年柱
天干
地支