暗合格(あんごうかく)とは、四柱推命の外格の一つで、暗合によって官星の象徴を引き出す命式のことを言います。
別名「合官格(ごうかんかく)」とも言います。
暗という字には擬態という意味があり、命式の中にないものを支合することを暗合(あんごう)と言います。
これに対して、命式の中にあるものを支合することを明合(めいごう)と言います。
暗合によって官星の象徴が引き出されます。
蔵干が官星となる地支を支合する地支が命式に3つ以上あることが暗合格の前提条件となります。
普通格局(内格)において、身強の命式で官星や財星がないものは通常凶命とされます。
しかし、暗合によって官星が引き出されていれば凶命とはなりません。
行運で実際に支合となる地支が巡って明合となれば、破格になり凶意が生じます。
暗合格には、暗合酉格、暗合卯格、暗合戌格、暗合辰格の4種類があります。
それぞれの成立条件は下記の通りです。
暗合格 | 日柱 | 地支全体 |
---|---|---|
暗合酉格 |
甲辰 |
辰が3つ以上 |
暗合卯格 |
戊戌 |
戌が3つ以上 |
暗合戌格 |
癸卯 |
卯が3つ以上 |
暗合辰格 |
癸酉 |
酉が3つ以上 |
日柱が甲辰で地支全体に辰が3つ以上ある命式が当てはまります。
酉が忌となり、酉の行運で破格します。
<暗合酉格の例>
1976年4月22日22時台生まれ
時柱 | 日柱 | 月柱 | 年柱 | |
---|---|---|---|---|
天干 | 乙 | 甲 | 壬 | 丙 |
地支 | 亥 | 辰 | 辰 | 辰 |
地支にある3つの辰は酉と暗合し、酉の蔵干には辛があり、辛は日主甲から見ると正官にあたります。
日柱が戊戌で地支全体に戌が3つ以上ある命式が当てはまります。
卯が忌となり、卯の行運で破格します。
<暗合卯格の例>
1977年10月8日20時台生まれ
時柱 | 日柱 | 月柱 | 年柱 | |
---|---|---|---|---|
天干 | 壬 | 戊 | 庚 | 丁 |
地支 | 戌 | 戌 | 戌 | 巳 |
地支にある3つの戌は卯と暗合し、卯の蔵干には乙があり、乙は日主戊から見ると正官にあたります。
日柱が癸卯で地支全体に卯が3つ以上ある命式が当てはまります。
戌が忌となり、戌の行運で破格します。
<暗合戌格の例>
1972年3月13日6時台生まれ
時柱 | 日柱 | 月柱 | 年柱 | |
---|---|---|---|---|
天干 | 乙 | 癸 | 癸 | 壬 |
地支 | 卯 | 卯 | 卯 | 子 |
地支にある3つの卯は戌と暗合し、戌の蔵干には戊があり、戊は日主癸から見ると正官にあたります。
日柱が癸酉で地支全体に酉が3つ以上ある命式が当てはまります。
辰が忌となり、辰の行運で破格します。
<暗合辰格の例>
2005年8月17日18時台生まれ
時柱 | 日柱 | 月柱 | 年柱 | |
---|---|---|---|---|
天干 | 辛 | 癸 | 甲 | 乙 |
地支 | 酉 | 酉 | 申 | 酉 |
地支にある3つの酉は辰と暗合し、辰の蔵干には戊があり、戊は日主癸から見ると正官にあたります。