四柱推命の十二運:養

四柱推命の十二運:養

四柱推命の十二運である「養」は、衰の対極に位置する十二運で、これから何かが始まる運気を表しています。
力が宿り始めますが、乗り越えるべき困難や障害があることも暗示しています。

 

苦労を伴いながらも、じっくり取り組むことで発展できるでしょう。
成果が出るまでの下積みが長く、養を命式に持っている人は忍耐強い人が多いです。

 

 

 

四柱の養

養の命式内の各柱ごとの特性は次の通りです。

年柱

親との縁が薄く、子供時代に別れを経験することがあるでしょう。
親の代わりに兄弟姉妹を育てる役割を担うこともあります。

月柱

親との縁が薄く、苦労を抱え込みやすい傾向があります。
人当たりがよく社交的で、誰とでもすぐ仲良くなれる能力があるでしょう。
身内や親しい人に相談したり甘えたりすることが苦手なため、チャンスを逃しやすいです。
仕事で成功しても調子に乗ってしまう性質があるので、長続きしないことが少なくありません。
精神的な満足を重視した仕事に就くと安定できるでしょう。

日柱

親との縁が薄く、早くに独立することが多いでしょう。
気性が穏やかで社交的なため、多くの友人に恵まれるでしょう。
欲があまりなく、現状で満足できるタイプです。
向上心を持って努力すれば、人生はもっと飛躍するでしょう。
男性の場合は、浮気性なところがあり妻を苦しめやすいです。
女性の場合は、結婚運が良く良妻賢母となるでしょう。

時柱

成果を出すまでに、多くの時間と労力を費やすでしょう。
晩年運は安定しており、子供によって幸運がもたらされるでしょう。

 

行運の養

基本的に養の行運では試練があることが暗示されますが、身強と身弱ではその負荷が異なってきます。
身強ではもともと日主の力が強いので難なく乗り越えられることが多いですが、身弱では弱い日主の力がさらに弱められるので厳しい局面が予想されます。
しかし、いずれも乗り越えた先には良いことがあるでしょう。

 

喜となる通変星が養とともに巡ってくる場合は、良い作用が期待でき発展が望めるでしょう。
通変星が比劫星・印星の場合は吉作用が顕著に現れますが、食傷星、財星・官星の場合はやや緩慢となるでしょう。

 

忌となる通変星が養とともに巡ってくる場合は、弱々しい運気で通変星の凶作用がそのまま現れるでしょう。
通変星が官星の場合は、特に厳しい困難や障害が暗示されます。