四柱推命の十二運である「墓」は、冠帯の対極に位置する十二運で、運気が地中に潜って弱い状態を表しています。
財が埋もれていることも意味し、節約家で金に執着心が強い人が多いでしょう。
才能も地中に潜って開花するには時間がかかることがあります。
現実的すぎる感性を持ち、浮足立つことはあまりないでしょう。
親や先祖の因果を受け継いで、トラブルに巻き込まれることもあります。
地中に埋もれているものを掘り起こして活性化させることが開運の鍵となります。
墓の命式内の各柱ごとの特性は次の通りです。
故郷でずっと暮らすか、若い頃に故郷から出ても再び戻ってくる暗示があります。
墓を守る役割を担う人が多いです。
親からの期待には反発しがちな性質を持ちます。
真面目で優しい性格をしています。
人のためには金銭を使う気前の良さがあります。
精神的な充足感を重視します。
多才でこつこつ研究することが好きでしょう。
やや柔軟性にかけ、疑り深いところがあります。
周囲の声を無視して押し通す強引さを持ちます。
親や兄弟との縁が薄いです。
ですが先祖とは縁が深く、信心深かったり霊感を持った人が多いでしょう。
運気が地中に潜っているので、地味な人生になりがちです。
内向的で、悩みを抱えやすい性格をしているでしょう。
節約家で貯蓄に励むでしょう。
収集癖もあります。
親や兄弟との縁が薄いです。
前半生と後半生の運気が逆転しやすいため、前半生が良かった人は後半生が悪く、前半生が悪かった人は後半生は良くなりやすいです。
再婚運があります。
他人に心を開いて積極的に物事に取り組むことが開運につながるでしょう。
他の柱にも墓がある場合は、墓の凶意がより強まります。
子供時代に体が弱かった人が多いでしょう。
子宝に恵まれない傾向があります。
晩年は孤独に過ごす暗示があります。
行運で墓が巡ると、気持ちが鬱々として落ち込みやすくなります。
意識してリフレッシュするよう心掛けるとよいでしょう。
日主の力が弱められるので、身強より身弱の方が影響を受けやすいです。
喜となる通変星が墓とともに巡ってくる場合は、それほど問題はありません。
ただ性格が内にこもりやすくなるので、その点には注意しましょう。
忌となる通変星が墓とともに巡ってくる場合で、その通変星が食傷星・財星・官星の場合は、自身をコントロールしきれなくなるので非常に注意が必要になります。
比劫星・印星の場合は、それほど心配はいりませんが慎重に生活するようにしましょう。
なお、庫中の財が冲される行運では、財運の飛躍的な上昇が期待できます。
庫中の財とは、月支が「丑、辰、未、戌」のいずれかで、月支通変星が財星であることを言います。
世の中に流通しない財を意味し、命式に庫中の財を持つ人はとてもケチであると言われています。
庫中の財が冲されると世の中に流通する生きた財となります。