四柱推命の十二運:帝旺

四柱推命の十二運:帝旺

四柱推命の十二運である「帝旺」は、権力を手中におさめた堂々たる王者を表しています。
十二運の中で最も強い運気ですが、今が運気の強さのピークでこの後は下降することになります。
強者特有の孤独があり、自分の地位を守ることに必死で疑り深くなったり、押し寄せる若いパワーに脅威を感じたりと、心穏やかではありません。

 

女性にとっては強すぎる運気で、結婚生活における波乱が示唆されます。
夫が身弱であればいいですが、強い身強であると喧嘩が絶えないでしょう。

 

 

 

四柱の帝旺

帝旺の命式内の各柱ごとの特性は次の通りです。

年柱

裕福な家や名家に生まれ、実家の後ろ盾が強いでしょう。
親や先祖から受け継ぐものが多いです。
前半生に比べ、晩年は運気が落ちる傾向があります。

月柱

非常に強運で、確固たる意志と強い自尊心を持ちます。
かなり頑固なため、他人と衝突することが少なくありません。
エネルギッシュで集中力に恵まれているため、仕事での成功が期待できます。
仲間や身内の面倒見がよく、親分肌の気質があります。
何事も極端なところがあり、大胆な行動をとる一方で、神経質で繊細な一面もあります。
親との縁が薄いため、人生の早い段階で実家を出て独立したり、結婚相手の実家に入って同居したりといったことがあるでしょう。
女性の場合は、運勢が強すぎて家庭が不和になりやすいです。

日柱

基本的には強運ですが、私生活は満たされない傾向があります。
自信過剰なところがあり、強引に我が道を突き進みます。
上から指図されることを嫌い、お山の大将のように振る舞いたいタイプです。
権力を振りかざしておごっていると足元を救われかねません。
浪費癖があり、ギャンブルや投機などの勝負事が好きでしょう。
女性は結婚生活における不和が暗示されるので、夫を立てるよう心掛けるとよいでしょう。

時柱

謙虚にならないと今まで築き上げたものが台無しになってしまいます。
晩年は孤独な生活を送る傾向にありますが、人生で成し遂げた成果は子供等の誰かが引き継いでさらに発展させてくれることでしょう。

 

行運の帝旺

身強にとって帝旺の行運は、吉より凶の面が強く出るでしょう。
自己主張が強くなりすぎて他人とのトラブルが示唆されます。
女性の場合は、夫婦関係に波風が起きかねません。

 

身強で喜となる通変星が帝旺とともに巡ってくる場合は、仕事面での成功が期待できますが孤独や人間関係の不和に暗示されます。
他人を立てる、謙虚な気持ちを持つなどの心がけが大切です。

 

身強で忌となる通変星が帝旺とともに巡ってくる場合は、非常に注意が必要です。
特に晩年で巡ると致命的なことになりやすいので、仕事面も家庭面も健康面も細心の注意を払って生活しましょう。

 

身弱にとって帝旺の行運は、吉となることが多いです。
身弱で喜となる通変星が帝旺とともに巡ってくる場合は、今までの悩みが解決し、エネルギッシュで広範囲な活動をすることができるでしょう。
しかし、調子に乗って分不相応の欲を出すと、期待外れの結果に終わりかねません。

 

身弱で忌となる通変星が帝旺とともに巡ってくる場合は、運気は不安定で荒れやすくなりますが、日主は強くなるのでそれほど凶意はありません。
何か障害があってもあきらめないことで道は開けるでしょう。